SUSUMU HIRASAWA ON TV 000218

ミュージック・エアネットワークCH271『ミュージックパフォーマーズTV』
ナビゲーター:野村義男、若井友紀子 ゲスト:平沢進

〜平沢さん、久しぶりのTV出演(妄想ビーム以来?)という今回のアナウンスでは、CS放送「ミュージックエアネットワーク」という洋楽をメインに取り扱う音楽チャンネルでの出演とのこと。自分はこのチャンネルに最初から契約していないし、洋楽ばかりのメニューが並ぶこのチャンネルに本当に平沢さんが登場するのか?と一抹の疑問を感じていました。しかしそんな折りにこの番組「ミュージックパフォーマーズTV」はノンスクランブル放送だという情報を教えて頂き、そこから一気に興味が集中したのでした(^_^;)。
そんなわけで30分番組で、「メディアミックスによるオークション及び楽器・音楽の専門番組」という情報しか判らない状態でどれほどの内容が語られるのか?一体平沢さんは何分登場するのか?^^;観るまでまったく判らない状態での試聴でした!by MACK

放送スタート
〜ほのぼのながらもCS放送にしてはなんとなく地味な(!?)スタジヲ風景。
なんと、ナビゲーターはよっちゃんではないか!若井さんはあいにく知らない。

野村義男:1979、1979年と言えば!、そう!!こんばんは(笑)、私、ナビゲーターの野村義男でございます。
若井友紀子:そして、アシスタントの若井友紀子です。と言うわけで1979がどうしたんですか?(笑)
野村:・・・・あ〜そうだった忘れてた、また飛んでたよぉ〜。記念日なんだなぁ〜またなぁ。
若井:何の記念日なんですか?
野村:野村義男、世に憚った日。TVに出た日。TVデビュー!
若井:わ〜すごぉい、じゃあ、もう20年前?
野村:3年B組〜・・・(しぐさをしつつ)
若井:あ〜
野村:もう20年だよ、20年を回想してたら、、2分で終わっちゃった。
若井:アッハッハッハ、早い早い、もっと長く・・・(笑)
野村:早いかな、やっぱり(笑)そうなんだよ、なんだかんだ20年経つんだな〜と思って。
若井:あ〜そうなんですかぁ〜
野村:うん。って言ってるうちにですね。今日のゲストも、20年!バンドデビュー20年!
若井:あっ20周年?!
野村:まあ、ボクの20年と比べたらバンドの20年ってのは凄いからねぇ。結成20周年・・もう21周年に入っちゃったのかな?1999年で結成20年ですね。え〜P-MODEL。平沢進さんを今日はお招きして、お届けしたいと思います!・・・・・20年かぁ(ぼそ)

論理空軍PVがワンコーラス分流れる。そこには平沢進を紹介するテロップが。

「平沢進:79年にプログレッシブバンド『MANDRAKE』を母体にテクノポップバンド『P-MODEL』を結成。ワーナーミュージックよりデビューする。その斬新かつPOPなサウンドは折しもテクノポップブームの中で「YMO」らと共に一世を風靡した。その後メンバーチェンジを繰り返しつつ現在も精力的に活動中。結成20周年にあたる昨年は『音楽産業廃棄物 P-MODEL OR DIE』と銘うったプロジェクトを掲げ、ネットワーク配信を始めとする音楽産業の在り方を提示するなど、刺激的な活動を展開している」

若井:と、いうことで、今日のゲストは平沢進さんで〜す。
野村:宜しくお願いします。
平沢進:どうも、宜しくお願いします。
野村:さ、ということで、あのP-MODELが去年、1999年にデビュー20周年ということで
平沢:はい
野村:まあ、一応おめでとうございますということで(笑)
平沢:いいえ(笑)めでたいのやら、なんのやら(笑)
野村:いやぁ、そんなぁ、もう絶対めでたいですよ。
平沢:そうですか。
野村:ええ。やり続けるっていうのは。もう最近の人は・・・軟弱ですか?
平沢:あ、そうですね
野村:もう、そりゃあ、めでたいと思いますよ。しかもその20周年という時に、アルバムを4枚!?発売してしまったっていう。この1999年、去年に4枚だしてしまったんですよね?
平沢:そうです。
野村:すごいパワーですよね、それって〜。
平沢:そうですかね。あの〜、ここにあるのがその4枚続けて出したモノなんですが(中央テーブルにはVL1〜3と音楽産業廃棄物が並ぶ。)そのうちの3枚が「ヴァーチュアルライブ」と呼ばれているモノでして・・
野村:ヴァーチュアルライブ!?
平沢:はい。
野村:(未知なる表情で)・・・・はい?(笑)
平沢:あのぉ、、(苦笑)ライブですね。
野村:ライブ〜、、ライブ盤ですか?
平沢:えぇ。写真にあるようにライブ盤なんですが、実はこのライブ実際にはやっていないんですね。
野村:やっていないライブ盤!?
平沢:(笑)ヴァーチュアルライブという
野村:ヴァーチュアルライブ、、やったかもよ〜???やってないぞ〜???
平沢:やったかも、、でもすらない。
野村若井:えぇ〜〜?!
平沢断言するけどやってないという。ええ。で、その3枚が含まれていて、それで新譜が1枚含まれていて、計4枚ですから。
野村:はぁはぁはぁ。
平沢:え〜この4枚分の楽曲を創った訳ではないないので。それほど重労働ではないですね。
野村:・・・・えっ、ちょっと興味があるんですけども、ヴァーチュアルライブっていうのは・・・・えっどういうことですか?(なかなか飲み込めないらしい、よっちゃん(笑))
平沢:え〜ですから〜、ライブをやったかの如くですね・・
野村:やったかの如く!?
平沢:ええ。あの〜そのライブの状況を後から作り上げてるんです。収録をするに当たって、会場を決めたんですね。まず、80年代に伝説的に語られている会場です。
野村:はい。
平沢:で、そこの場所に行ってですね、何をやるとも言わずにインターネット上で人を募集したんですよ。
野村:人を集める!?
平沢:ええ。で、呼んできて、何に使うかも説明しないで、「歓声を上げてくれ」と。
野村:はぁ〜〜〜〜(裏声気味)
平沢:で、そのうち段々こう説明して、あの、みんな判ってきて、P-MODELが出てきたときの歓声だと。終わったときの歓声だ。途中でヤジを飛ばせ、というような事を指示して、それをずっと収録して、後で編集して、ライブのあの、空間のシミュレーションと観客の対応のシミュレーションをミックスしたモノがこれです。
野村:あっっ それすっごい新しいカタチですよね?!それって。
平沢:そうでもないんですよ、実はライブ盤ってそうじゃないですか?実はそのまんまがライブと・・
野村:あ〜〜〜
平沢:完璧と言えるものではないですよね?
野村:なんかこう手直ししてたりとか?あそこのギター失敗しちゃったから直そうかな〜みたいな。そういうのはなんかあったりしますけど〜。
平沢:で、よくあの効果音なんかを作るときに、本物の雨を録音するよりも、あの「豆」をザーッとやったほうが本物らしく聞こえると。・・そういう体質ですね。
野村:それは堂々とやってしまったっていうか!「こうなんだぞ!」みたいな「ヴァーチュアルライブだぞ!」
平沢:そうです。あの、嘘をついた方がより本当の感じがするという、、モノがこれですね。
野村:うわっ。。すっごい面白そう。
若井:インターネットでじゃあ募集されるっていうっていうことは、これ、今インターネットとかでも音楽とかって、配信されたりするんですか?、なんか他のカタチとかで?!
野村:そうそうそう、これってCD(指さし)これはCD屋さんに行ったら、買える訳じゃないですか。CD棚にあって。それ以外のなんかカタチでも買えるって事を聞いたんですけど・・
平沢:ええ、ええと実はインターネットから、楽曲を買うことができます。
野村:インターネットで楽曲を買う!?
平沢:そうです。
野村:インターネットでアルバムを買う!?
平沢:そうです。
野村:ええっ?(@_@)(驚きの表情)
平沢:つまりこれはパッケージですから、お店に物理的に歩いていかなきゃならないですよね?
野村:そうですね。
平沢:で、インターネットの中に、あの、お店があるんです。
野村:インターネットの中に!?
平沢:あの僕らが主宰しているお店があって、そこでダウンロードと言って、データの形で自分のパソコンに呼んでくる方法があるんですが、それで音楽を販売しているんです。ですから、お店に買いに行かなくていいんですね。
野村:はぁ〜〜〜〜(頷)
平沢:で、音もCDのクオリティ、の音です。
野村のぁ〜。じゃあ、ホントに家に居ながら〜
平沢:そうです。
野村:もう、なんか、、全然買えちゃうっていう。
平沢:もう、全然買えちゃいます。
野村じぇんじぇん買えちゃうってことですよねぇ〜。。
平沢:まあ、言ってみればそこがもうレコード会社であり、え〜レコード屋さんでもあり、それを配給する会社でもあるわけですよね。え〜大変な事の様ですが実はパソコン1台あればできるんです。で、それの全てに必要な技術、自分でミュージシャンが、音楽をインターネットで配信したいと思ったら、必要な技術も全部揃ってます。本当にね、あの特殊な技術じゃないんです、これ。関心を持つか持たないかの違いです。
野村:すごいなぁ。。ただ、一個だけ質問があるんですけど、気になることがあって。そのニューアルバムなんですけど、(『音楽産業廃棄物』ジャケットを写しながら)ジャケットがまだ出来ていないんですか?これは?
平沢:いえ、これが〜あの、製品版です。
野村ハイっ!?(@口@)。。。。(笑)あの、いいんですか!?なんか足りない部分がなんか。
若井:えっ?
平沢:ええ、CDも入っていない様に見えますね。
野村:あっ、そうですよね〜。
平沢:ええ、これが要するにですね、あの、僕らインターネットで今音楽売ってるじゃないですか。色々ね、じゃあ、CDに付いていたジャケットとか、写真とかそういうモノはどうすんの?と、こういうものがあるからこそCDが欲しいんじゃないかっていう考え方と、
野村:うん
平沢:もう一つインターネットの中で音楽を売っても、ちゃんとビジュアルが付けられますよっていう事を見せる為に、逆にしたんです。
野村:は〜はぁ〜はぁ〜はぁ〜はぁ〜。(頷)
野村:これっ凄いタイトルですよね〜(音産廃を指しながら)今ここに書いてあるんですけど。
平沢:はい。
野村音楽最強・・あっ、音楽産業廃棄物(^_^;)、P-MODEL OR DIE?・・音楽〜産業〜廃棄物!・・ここ、これは、あの・・・
平沢:まあ、あの、メディア好みの刺激的なコトバということで。
野村:ですよね(笑)なんかこう敵を増やしそうな・・(笑)
平沢そうですね。あの〜、いや、あの実はですね。20年間、メジャーのレコード会社の契約の下でやってきた訳ですね。で、それは何故かと言うとやっぱり、CDをお店に届けなければいけない、っていうそのシステムを自分たちが持っていないからですよね。
野村:ああ〜そうですよね、それはやって貰っていたっていう形ですからね。
平沢:かつ、音楽を創るのにスタジオを使わなければいけない。
野村:うんうんうん
平沢:で、これら全ての事がパソコン一台で解決が付く。と判ったならばいつまでも、メジャーに居る必要は無いと、いう判断だった。で僕らは、あの、所謂沢山ラジオやらテレビから出てくる音楽とは異なる音楽をやってるタイプのミュージシャンなんですね。ですから、つまりレコード会社ってのはむしろそういう音楽を扱ってビジネスをしているわけですから、僕らはどちらかというとあまり「美味しい素材」じゃないんですよ。
野村:レコード会社にとってですか?!そうですかぁ〜〜???(^_^;)
平沢:そうなんです。
平沢:と、なると、我々は音楽産業の廃棄物ではないか?と。
野村:もしかして自分が?
平沢:要するに自分らが持っているアイデアとか、それから方法とか、表現の内容とかが音楽産業にとってみれば「廃棄物」だろうと。でも、廃棄物ってのはリサイクルされて、より良い製品が生まれる可能性も持ってるわけですよね。
野村:う〜ん。(頷)
平沢:つまり、ある「尺度」に適わなかっただけの話。
野村:はいはいはいはい。
平沢:だからゴミの山の前で宝物を探すという、そういう感覚です。それで廃棄物と、自分らを呼ぶわけですね。同時に、自分たちにとっても、音楽産業は廃棄物だと。その2つの意味が含まれています。

たった約1分30秒間の別コーナーに移行。←早い!(笑)

野村:あの、この番組を観てる、その〜人は、まあ楽器好きの人は勿論沢山観てるんですけども、音楽好きの人も観てるんですけど、あの〜何て言うのかな、その・・そうやって、通信でどんどん音楽とかを、発売?販売出来るようになってくると、アマチュアの人も勿論売ることができて、プロの人も売ることが出来てってなってくるとだんだん、プロとアマの境界線みたいな、そういうのが、、「メジャー!」とかね、「インディーズ」とかの境界線が無くなっちゃうような感じがするんですけど。その辺はなんか危険性とかは無いんですかね?
平沢:ええ。いや、あの〜インターネットの中でもそういう境目は崩壊してますけども。
野村:あ、既に!?
平沢:まずですね、例えばプロであると決めたのは誰か?という事ですよね。
若井:はぁ〜ん。
野村:プロテストがあるわけじゃ無いからなぁ(笑)
平沢:それは、リスナーが決めたわけではない。リスナーは、ただ好きか嫌いかです。それに、好きな音楽に金を払うか払わないかですね。で、プロであるかどうかを決めたのは音楽産業です。
野村:はぁ〜〜。
平沢:ですよね?
若井:メジャーデビュー?!
平沢:ええ。で今までは制作からレコーディングから販売まで、全部その「大家」さんが居なければ出来なかったんです。だから、その「大家」さんに良しと認められた人が「プロ」と呼ばれる人です。
野村:う〜〜〜ん(頷)
平沢:でも実際はそうじゃないですよね?例えばクラブで唱ってらっしゃる方も、プロです。
野村:ええ。そうですよね。
平沢:で、音楽のすそ野ってのは実はそういう風に広くて、レコード会社から出てくる者だけが音楽では無いということはインターネットの中ではよくわかるようになっている。だから、我々はもう「大家」さんの断り無しに活動していいんです。だから、それにリスナーがお金を払いたいと思えば、払う。この純粋な行為があるだけでプロ、アマの差別が先にある訳じゃないです、もう。
野村:ちょっと、なんかもう、平沢さんに付いていっちゃおうかなぁ。。みたいに(笑)ホントに!(笑)・・・そう、なんか、その通りですよね!!
平沢:その通りでしょ。
野村:その通りですよね!
平沢ワタシ、健全な事しか言わないですよ。
野村:え、ええ、えぇ〜(^_^;)
野村:そうなると、例えばじゃあ、レコード会社はスタジオを用意してくれて、メンバーの人、、例えばバンドだったら、「メンバーの人集まって〜」で、じゃあ、君たち此処でレコーディングして音楽作ってごらん。って言ってるのもそれも「要らなく」なるんですかね?
平沢:あのね、厳密に言ったら要ります。なんでかって言ったら、例えばアイドルとか、そのプロデューサーが居て、色々な人達が作り上げるプロジェクトってありますよね、その人達はレコード会社はやればいいんです。
野村:ほうほう。
平沢:そうでしょ?アイドルが一人でやりたいって言い出したら終わりですけれども。まず居ないと思います。つまり、沢山の人達の手によって初めて成り立っているようなその音楽ってのはまだまだ、メジャーが作っていかなかればならないモノです。
野村:はぁ〜アイドルが自分でやりたいって言い出すとどうなるか(笑)。。。判る〜〜?(笑)
平沢:ふふふ
野村:・・・判るかな〜大体〜・・
若井:ん?
野村:いや、何でもない(笑)や〜身に染みてこんな感じっていうことで(笑)
平沢:つまりそういうジャンルを否定してるんじゃなくって、そういうチームワークで出来てくるモノもあっていい。
野村:うん
平沢:でも今まではそれが全てと言われてきたんだけども、そうじゃない所もありますよ、というのはネットワーク配信の真意なんですね。
野村:ネットワーク配信!?ネットワーク配信・・肝心のコトバが出てきたぞ!
若井:ネットワーク配信!
平沢:ネットワークのレコード屋さん。
若井:じゃあ、私が例えば曲を作って、それを配信したいと思えば、もう平沢さんの音楽と同じレベルで。。
平沢:そうです。
若井:こう、受け手には行くわけですよね。またそれを選ぶのは受け手側の自由。。
平沢:そうです。
若井:じゃあ、ホント、みんな可能性が、どんどん広がるわけですよね。
野村:凄いよね〜。え、じゃあその瞬間に、あの〜僕凄く視野が狭く考えると、じゃあ、東京と、大阪のミュージシャンと、一緒に、なんかこう、、
平沢:可能です。
野村:大阪と東京のミュージシャンが「あ、お前いいじゃん!」「お前もいいじゃん!」って一緒にやってみようよって言ったときに、例えばじゃあ静岡で待ち合わせしよう!ってとこをしなくてもいいわけですよね?
平沢:しなくていいです。実際にあの新譜、僕らはあのバンドのメンバーは、1人は大阪、1人は東京、私はツクバです。
野村:はい!(笑)
平沢:一度も集まらないでアルバムを作っています。
野村:えっっ・・・・・??
若井:えっ・・・??今回の新譜です。。か?
平沢:そうです。ミックスダウンも1度も集まってないです。
野村:ううっ!!
平沢:全部ネットワーク上でデータを交換しながら作っていく。例えば、「シンセの音、いい音くれよ〜」と言ったら、ネットワークで貰って、ハメていきます。
野村:・・・・うえーっ、凄いっっすね〜!え?!それ考えると、じゃあ、それは今なんか国内で動いていますけど、海外のアーティストと一緒に・・
若井:うんうん〜
野村:やることとかも可能なわけですか?
平沢:それもあの〜ドイツのですね、80年代にドイツで活躍したエレクトリックミュージックの巨匠がいるんですが、あの〜「クラスター」っていうグループでやっていたんですが、彼から突然、電子メールが来て、
「一緒になんかやろうよ」と、で実際にアルバム作りました。
野村ハイっっ???(@口@) ドイツと日本でですね?
平沢:そうです。
野村:会うこともなく〜?
平沢:はい。
野村:ええーっっ!!
平沢:それが、日本と、今ヨーロッパ、アメリカで販売されています。それはCDで。
野村:すぅごーい(@_@)
平沢:それからもう一つ、面白いのはね、例えば自分の気に入ったギターのフレーズがあるとするじゃないですか。
野村:はいはい!
平沢:それを置いておくんですよ。例えばネットワークの中に置いといて、誰かの音楽にこれ、使っていいよーって。何処の国の人でもいいよーって。って言ったら知らない国の人とセッションが成り立つわけですよね。
野村:はいはい。
平沢:それを聴いてまた何処かの国の人が、面白いや、唄を乗っけちゃえーって事も。全然可能です。
野村:うわ〜〜〜やりたーーい!それ面白〜〜い!
平沢:でしょ?
野村:すっごいわかりやすくされちゃった(笑)また(笑)う〜わっノックアウトだ(笑)
平沢:ハハッ。
若井:えーでも、そういう共通の人と会ってみたいという思いは?ないですか?例えばそのドイツの方とか会ってみたいな〜とか思わなかったですか?
平沢:終わってからは会いますよ。
若井:会いますか?
平沢:ええ。
若井:どうでしたか?
平沢:いやそれはなんか・・不思議ですよね、なんかやっぱりネット上では凄い親密になっているのに、初対面っていう。
若井:ええ。
野村:そうなると!それで、音楽を創るとするじゃないですか。それで出来上がったモノを発表したいじゃないですか。ま、CDになってそれを売るっていう形もあるし、さっきみたいにインターネットで買える様にするっていうのもあると思うんですけど、やっぱり〜ライブをやりたいとかって、思ったりするのが、ミュージシャンのなんか奥底にある・・
平沢:はいはい。
野村:何て言うんですか・・気持ちじゃないですか(笑)そういうのはどう考えてます?
平沢:ですから、僕らのケースで言うと、ライブの時に初めて3人会うんです。
野村:あ〜もっと新鮮!!ってことですね、んじゃあ(笑)
若井:へぇ〜〜〜っ
平沢:それで、会ってツアーをやって、そんでまたバラバラに散るんですね。
野村:ふ〜〜〜ん(頷)
平沢:んで、普段はじゃあ、あの〜関係が無いかっていうと、毎日の様にEメールで会議をしたりとか、っていうことは続いているんですね。

ここでライブ映像。発売予定ビデオ『音楽産業廃棄物』から「Dustoidよ歩行は快適か?」がワンコーラス流れる。

BGM「MOON PLANT II」
野村:なんか今日は色々な話を聞いちゃって、ムチャクチャ僕は為になってるんですけど
平沢:そうですか(笑)
野村:ええ。あの〜今後の活動予定とかが、あれば是非お訊きしたいんですけど
平沢:はい、え〜僕はソロ活動もやっていまして、バンドと1年交代でやっているんですよ。
野村:1年交代で(笑)うわ、それもいいなあ(笑)
平沢:で、バンドの方は去年の20周年記念がグランドフィナーレを迎えて、え〜終わって、今年はまたソロ活動に切り替わってソロの方でもネットワーク配信と、ライブとCDというような形でやっていく予定です。
野村:ではやっぱライブに対しても・・・
平沢:そうですね、あのソロの方では「インタラクティブライブ」と呼ばれている、
野村:インタラクティブライブ!
平沢:あの、ロールプレイングゲームの様に観客がライブの進行を決めていける
野村:あ〜ソレ!なんか・・記事で読んだなぁ〜(笑)
若井:へぇ〜!
平沢:去年やったのはですね〜、あの〜ライブの最中に、絶壁に到達して橋を架けなきゃ向こうに行けないっていうストーリーでやったんですよ、CGでそういうのが出るんですけど、実はネットワークの中で橋を架けている人達が居て、その人達が橋を架けないとライブが先に進めないっていう、ネットワークとライブ会場が共同作業でコンサートを創るっていうのを去年は・・あ、一昨年はやってます。
野村:いつまで経っても終わらなかったら大変ですよね(笑)
若井:アハハハ
野村:早く架けろよぉ〜みたいにこっちで思っちゃったりなんかして(笑)
若井:アハハハハハ
野村:いや、そうはならないんだろうとは思いますけれど(笑)・・じゃあちょっと是非ライブに興味がある人は。
平沢:そうですね。
野村:あと、インターネット上でね、音源を購入したい!と、いう人も沢山居ると思うので、あの〜せっかくなんでここで。
平沢:そうですね、あの、はい。 え〜P-PLANTというホームページがあります。え〜URLはテロップで出ると思いますが。(テロップでP-PLANTのトップページと共にアドレスが表示される)そこにアクセスして頂いて行けば、え〜分かるように、、分かります。

オークション情報!

BGM「Ancient Sounds」
若井:今日のオークションは、こちらで〜す。
野村:はい!(笑)
若井:あれ?
野村:あの下の方に〜下の方に〜(笑)(野村が筒状のモノを下の方で握っている)
若井:早くみせてくださ〜い。
野村:はい(笑)あの〜ライブ会場で・・
平沢:そうです。
野村:ええと、売られているという、あの〜(野村が筒を拡げつつ)
若井:てかてかてか、出てきました〜
野村:カレンダーなんですよねー何とこれ!・・・分かる?
若井:いや!さっき見てびっくりしたんですけど〜1年分(笑)
野村:そう!1月から12月までがその、くっついてる!数字が!
若井:はい〜
野村:まあ1ヶ月は31日とか30日とかなんだけど、またそこから次に、1、2、3と・・また繋がっているという、この〜タイプのカレンダーは生まれて初めてみましたね(笑)
平沢:そうですね〜不親切ですねこれ。
野村:いや〜不親切と言うよりも、一年ってこんな短いんだって改めて思わされちゃいました。
平沢:あ〜なるほど。
野村:会場では、なんか?
平沢:え〜とね、会場では1200円なんで、ひと月100円という・・(笑)
野村:あ〜(笑)ひと月100円で! 1月100円で売られている(笑)え〜このポスター。
平沢:え〜ですから、まあ、一応1000円からスタートと・・
野村:1000円から!
平沢:え〜私一応サインさせて頂きます。
野村:あら!いいですか?(笑)あっじゃあ〜
若井:あ〜これが
野村:いいじゃないですか〜(テロップ画面にサイン入りカレンダーが映る)
野村:では平沢さんのサインを入れて、1000円!スタート!ということでございまして。みなさん、どんどんどんどんこちらまでアクセスしていただきたいと、思います!
若井:URLはwww.digimart.netで〜す。
野村:待ってま〜す。出てますね、下に出てますね。(URLテロップ流れる)は〜い。

エンディング。平沢進は既に退席

若井:さて、今日のゲスト平沢進さん如何でしたか?(野村の様子を伺いながら)うふふふふ、頭爆発しちゃったんだ〜(笑)
野村:う〜〜〜〜ん
若井:色々な事あったから(笑)でもやっぱ、ちょっと興味を持ちましたか?
野村:いや、もうじぇんじぇん持ったよ!(笑)すっごい面白かった!うん、なんか、あの〜本当にあのー最後にね、是非いらして下さいって言ってくれたけど、本当に忍び込んで行きたいね。
若井:ね〜〜っ
野村:インターネットはこんな感じ?(両手を伸ばしてクネクネさせるよっちゃん(笑))
若井:え〜これよっちゃん的なインターネット?
野村:いや〜平沢さんこんにちは〜みたいな。
若井:なんで、うなぎみたいになってるんですか?(笑)
野村:ま、いいやっていうことでございまして(笑)え〜と今日は本当に為になる話を沢山してもらって
若井:はい!
野村:ね〜また是非とも話を聞きたいと思います!ということで。え〜。。ダメだぁ〜(笑)
野村:締めようと思ったのに締め切れなかった〜ぁ。(絶叫)
若井:ということでまた来週!

エンディングテーマが解散表明したばかりのLaBLIFeの「WORLD WIDE LOVE SONG」でした〜。・・・伏線?<てことはないでしょ(笑)

〜といった流れの30分間でした。今回、出演のやりとりも、去年のP-MODEL活動の総括でもあり、まったく知らない人に対しての1からの解説でもあるという流れでありましたが、なかなか文章にしてみると面白い。(笑)実際このやりとりを追っていくと雰囲気的にトボケ具合炸裂の野村さんに対して平沢さんは醒めてる印象を受けるかも知れませんが(笑)、実際の会話ではそんなことも無いので念のため。<発言はほぼ忠実に再現しております。(最初の一部よっちゃんのギャグを割愛)でも文章化するとどうもこんな感じに・・(笑)

〜しかしながら、この番組試聴する人の実数を思うとちょっと紹介するにも場が・・という印象も受けました。また放送直前までのCHガイドでも平沢さんの出演は伝えられていないし、ファン以外の人は定期的に観てる人が対象になるくらいの数であったとも容易に想像できます。しかもこのチャンネル自体は洋楽向け。知らない視聴者に対して何処まで興味の「リンク」が成立するかは疑問でもありました。

(C)2000 ミュージックエアネットワーク/ミュージックパフォーマーズTV 


P-MODERN